代官山のセレクトショップのリフト・エタージュは個展「無題の記憶」を6月末まで開催する。同展では「アレキサンダー・マックイーン」でテーラーを担当していたハリー・ポンテフラクトと、シューズブランド「チェレヴィチキオトヴィチキ(CHEREVICHKIOTVICHKI)」デザイナーのヴィクトリア・アンドレイヴァの作品を展示している。解体、成形を繰り返し、手刺繍や陶磁の断片をあしらったハリー・ポンテフラクトのドレスや、ヴィクトリアによる古代の染色技術によって染色されたコードバンのシューズなどが展示されている。
個展開催にあたりハリー・ポンテフラクトとヴィクトリア・アンドレイヴァが来日し、6日にオープニングレセプションを行った。角田正弘リフト社長は「コマーシャルにとらわれずピュアなクリエーションを追求している姿勢に惹かれた。リフトの空間に合う形で作品を紹介できれば嬉しい」とコメント。日本の印象についてヴィクトリア・アンドレイヴァは「今回2度目の来日だが、日本は革新的な技術がある一方で、古い伝統もある。伝統的な技術も忘れないで欲しい」と語った。