アングローバルは7日、福岡のセレクトショップ、ダイス&ダイスの東京1号店であるダイス&ダイストーキョーをオープンした。渋谷・明治通り沿いの「トッドスナイダー タウンハウス」の地下1階で、売り場面積は約66平方メートル。同社は昨年9月にダイス&ダイスを事業譲受した。新体制のもと、初の新規出店になる。
1989年に福岡で創業したダイス&ダイスは、個性的な品ぞろえで多くの顧客を持つ老舗セレクトショップ。福岡の本店は、メンズのダイス&ダイスとウィメンズのダイス&ダイスウィメンが併設されているが、東京店はメンズのみのラインアップ。取り扱うアイテムは本店とほぼ同じで、「バテンウエアー(BUTTEN WEAR)」「サタデーズサーフ ニューヨーク(SATURDAYS SURF NYC)」など、国内外の約30ブランドをそろえる。「ダイス&ダイスの強みは、他店を気にしない独自のセレクト。買い付けの際も、現地のコーディネーターやアドバイザーに頼らず、自分たちの足で良いブランドやデザイナー、職人を探している」と吉田雄一ディレクター。今季特におすすめのブランドは、松崎幸臣が手がける「ルースターキング & コー(ROOSTER KING & CO.)」だ。カービングを施したレザーと、ビンテージのビーズやレザーを組み合わせたアクセサリーブランドだ。
アングローバルの中田浩史・取締役は「ダイス&ダイスは、バイイング主体のセレクトショップらしいセレクトショップ。バイヤーである吉田が独特の審美眼で選んだ国内外ブランドの品ぞろえが武器であり、今後も一般的な売れ筋に左右されず、新しいことに挑戦していく」と話す。アングローバルの仕入れや店舗開発力を活用するものの、当面は新規出店よりも福岡と東京の2店舗の充実に注力する。ウィメンズのダイス&ダイスウィメンは、アングローバルが運営するセレクト業態のアングローバルショップの一事業となる。