1894年から続くチェコ発のカジュアルシューズブランド「バタ(BATA)」が、1930年代のモデル"バタ テニス"を復刻し、日本に本格上陸する。ベイクルーズのセレクトショップであるウィズムをはじめ、今後取り扱い店舗を拡大していく予定だ。「バタ」のシューズは約30カ国で生産されており、現在約70カ国に5000の店舗がある。リーズナブルな価格でクオリティーの高いシューズを提供することをコンセプトとしており、価格帯はウィメンズのサンダルが60ユーロ(約8340円)前後、メンズのスニーカーが80ユーロ(約1万1120円)前後。
創始者トーマス・バタのひ孫であり、マネジャーのチャールズ・ピーニアルは日本上陸に関して「日本は世界の中でもとても大切な市場。日本の人々はトレンドに敏感である上、ファッショナブルであることや、商品のクオリティにもこだわりが強い。日本でうまくいけば、世界中の大抵の場所でやっていけるだろう」と期待を語る。また、"バタ テニス"復刻について、「"バタ テニス"は1936年にインドでスタートし、インドの子どもたちに靴を届けることがコンセプトの一つだった。この素晴らしいシューズを復刻したいと考えたのがリローンチのきっかけ。2014年には『バタ』設立120周年を記念して、『コム デ ギャルソン』の川久保玲とのコラボモデルを作ったり、パリのコレットやドーバーストリートマーケットでスペシャルモデルを販売したりした」とコメント。復刻に際し、素材や縫製などを見直した他、1日当たりの生産量を減らし、クオリティの向上を図ったという。
今後は"バタ テニス"に加え、新たな復刻モデルやコラボ企画を発表予定だ。「歴史と伝統を守りながら、よりエキサイティングなブランドにしていきたい」とピーニアル・マネジャー。