国内だけでなく海外の企業や団体との産学連携を学習カリキュラムに導入しているモード学園(MODE GAKUEN)は、デンマークのファー生産者団体コペンハーゲンファー(KOPENHAGEN FUR)と提携しワークショップを行った。コペンハーゲンファーが提供したミンクを使用し、学生たちがファーデザインを通して、素材の性質や使用法を学ぶというもの。両者の提携は3年目で、今回は東京、大阪、名古屋のモード学園3校の学生が4日間のワークショップに参加。最終日の10月1日、木々のざわめき、たくさんの生物がいる森、歌舞伎の隈取りなどをインスピレーション源にしたさまざまなファーデザインを各自がプレゼンした。嶋田純子・東京モード学園ファッションデザイン学科3年は、「ファーは難度が高いデリケートな素材だが、興味を持つことができた。将来は、ウエディングドレスのデザイナーとして海外で活動したい。その時、ぜひファーも採用したい」と感想を話した。このワークショップのために来日し、学生を指導したコペンハーゲンファーの担当者は、「若者がファーに触れて、興味を持ってもらうことが、このワークショップの目的。ファーにチャレンジした学生たちのアイデアは、とても面白かった。彼らは、ファーが持つ無限の可能性を体感できたと思う。この経験を生かし、将来デザイナーになった時、ぜひファーを使用してほしい」と講評した。モード学園は、来年1月、コペンハーゲンファーが主催し、世界6カ国の学生を招いてコペンハーゲンで開催するファッションショー「イマジンタレント」に参加する。