サザンオールスターズや福山雅治らが所属する大手芸能事務所のアミューズ(AMUSE)が、傘下に3つのファッションブランドを迎え入れる。同社連結子会社の希船工房が「ミュベール(MUVEIL)」を運営するフレンズ(FRIENDS)、「ジュンハシモト(JUNHASHIMOTO)」を手掛けるコミタス(COMITAS)、鷺森アグリのブランド「アグリス(AGRIS)」を擁するアラウンズ(AROUNDS)の3社の株式を4月1日付で取得する。
希船工房はアミューズが60%、アパレルブランド事業と飲食事業を手掛けるルールパートナーズが40%を出資して昨年10月に設立。社長をルールパートナーズの塩見鉄弥・社長が、副社長をアミューズの相馬信之・常務が務め、ファッション、飲食、アーティストグッズの3本を基幹事業に据える。アミューズは傘下にアパレルのスキームを保有することで、近年好調なグッズ制作の効率化と高付加価値商品の開発を強化し、所属アーティストを取り巻くビジネスチャンスを拡大したい意向だ。同時にミュージシャンや役者を育成してきたマネジメント力を発揮し、デザイナーやクリエイターのプロデュースも行っていく。希船工房をプラットフォームにすることで、さらなるブランドやクリエイターの参画も募る。
また飲食事業では、ルールパートナーズがパリに構えるミシュラン一つ星レストラン「パージュ(Pages)」のオーナーシェフである手島竜司がディレクションに加わる。今年度中の日本での出店も含め、世界の主要都市での飲食事業の展開も図る。