イタリア・ナポリ発のテーラリングブランド「キートン(KITON)」が3月31日、東急プラザ銀座に世界50店舗目となる店舗をオープンする。銀座店は、メンズとウィメンズ、アクセサリーを取り扱う国内最大の売り場面積を誇り、ウィメンズもメンズ同様に提案していく。インテリアは、イタリア人建築家のミケーレ・デ・ルッキが手掛けた。フロアは4つのスペースに分かれ、広い店内でありながらも陳列商品を絞った贅沢な空間使いが特徴。エントランスを入るとまずシーズンコレクションを象徴するメーンゾーン、タイやチーフなどを並べるアクセサリーゾーンと続く。奥に控えるウィメンズゾーンには絵画が飾られ、メンズゾーンは、グレーの壁で男らしい空間に仕上げた。洋服を美術品のようにディスプレイする。また、店内中央にはガラス越しにサルトリア(仕立て屋)の作業スペースが併設され、サルトの技術を直接体感できる。素材や単品に特化しがちで世界観の構築が苦手なクラシコブランドの新しい挑戦だ。
オープンを記念した限定アイテムを用意する他、3月31日から4月17日まで、フォトグラファーの伊崎真一がカメラメーカー、ライカとコラボした写真展を開催。店内に本場ナポリの工場で撮影してきた写真を展示する。
「キートン」は1969年、ナポリで7代にわたって生地商を営む家計に生まれたチロ・パオーネによって設立。ハンドメイドによるナポリ仕立てと素材にこだわった最高級のスーツを提案する。ミラノ、ニューヨーク、パリ、ロンドンをはじめとする19カ国に出店している。
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