ファッション

ドナテラ・ヴェルサーチらがエイズのキャンペーンモデルに許可なく起用され激怒

 6月8〜12日に開催予定のイタリアのチャリティーイベント、「コンヴィーヴィオ(CONVIVIO)」はエイズ(AIDS)の認知度を上げるキャンペーンビジュアルのモデルに許可なくドネテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)とフランカ・ソッツァー二(Franca Sozzani)伊「ヴォーグ(VOGUE)」編集長を起用し、非難を受けている。ビジュアルは2人のポートレートに、大きく「AIDSはファッショナブルだ」のスローガンが書かれている。コンヴィーヴィオはこのキャンペーンを通して、イタリアに12万人がHIVに感染し、毎年4000人が新たに発症している現状を知ってもらうことが目的だという。

 許可なく自身の写真が使用されたドナテラは自身のツイッター上で「私の顔と共に『AIDSはファッショナブルだ』といったキャッチフレーズを載せたキャンペーンに参加することを1回も認めていない。私は真剣にエイズ と向き合っており、そもそもより適切な言葉を選ぶわ」と怒りを示した。また、ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)はインスタグラム上で「誰がこんなキャッチフレーズを考えたのか!?エイズ がファッショナブルだと?それならばガンもファッショナブルだと言っているのと同じ。信じられない!」とコメントした。

 コンヴィーヴィオはガッバーナに対し、「残念ながら エイズ はファッショナブルなのだ。やっと誰かが声を出した」と返答し、今後ガッバーナはエイズ 患者を支援する団体、ANLAIDSに直接問い合わせるように求めた。また、このキャンペーンがなければエイズ が死に至る病であることも誰も知らなかった、と主張した。

 これに対してガッバーナは「私はこのキャンペーンを絶対にシェアしない。エイズ に苦しみ、このキャンペーンを恐ろしく思っている人をたくさん知っている」とコメントした。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。