アンテプリマジャパンは7月中旬、3層からなる国内最大級の旗艦店を銀座にオープンする。住所は、みゆき通り沿いにある文藝春秋別館跡地の中央区銀座5-5-12。同店は、19日に移転リニューアルした六本木ヒルズ店と同じコンセプトの下、A. N. D. の小坂竜エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターが内装を手掛け、全3ラインをそろえる。1 階は、「アンテプリマ/ワイヤーバッグ」とカジュアルな「アンテプリマ/ミスト」を、2階はコレクションライン「アンテプリマ」のウエアとバッグを置く。さらに地下1階には、ブランド初のレストラン「アンテプリマ カーサ・クチーナ」をオープンする。内装は、荻野いづみ「アンテプリマ」クリエイティブ・ディレクターの自宅のダイニングキッチンを再現。ワインや食材はブランドがイタリアに持つネットワークを活用して調達し、イタリアンの名店「アロマフレスカ」で修業を積んだ古澤正広シェフによる、食材を生かしたメニューを用意する。3層の各フロア面積は、2階が約105平方メートル、1階が約75平方メートル、レストランの地下1階が約87平方メートル。初年度の目標売上高は3億円。
森下光章・社長は、「銀座に旗艦店を持つことは夢だった。7年半前に並木通りにあった『ワイヤーバッグ』の店舗を閉店してからも、物件を探していた。場所は東急プラザ銀座と開発中の5丁目松坂屋跡地の間の好立地だ。ブランドの顔となる店舗として、世界観を全面に打ち出す。今後はウエアの販売に力を入れ、商品をしっかり見せる店舗作りに切り替え、銀座店オープン後は既存店も順次改装する予定だ」と語る。ラインごとの単独店など計48店舗を構える同社は、2015年4月期に売上高47億円を記録し、そのうち主力の「ワイヤーバッグ」が42.5 %、「アンテプリマ」が15.2%を占めた(ECとアウトレットは除く)。16年4月期の売上高は前期比106%の50億円を見込み、ブランド設立25周年を迎える18年を目前にした17年度には、55億円を目指す。