ファッション

「リップサービス」を再生したリンワンが「レディメイド」も事業譲受 秋冬に刷新

 アパレルOEMメーカー、カラフルワールドの子会社リンワンは今年4月、アパレルメーカー、ロッツオブポケットが設立した「レディメイド(LADYMADE)」を事業譲受した。「レディメイド」は2011年に渋谷109に1号店をオープンしデビュー。オープンイベントで韓国のガールズグループを起用するなどし、初日には850万円売り上げた。ギャルブームの低迷などもあり、事業を縮小。昨年までにはリアル店舗を全てクローズし、今はECと卸しのみでの販売になった。今秋冬から、ターゲット層を25〜35歳向けに上げ、刷新する。企画デザイナーには、元「リップサービス」のデザイナーの浅里なつみディレクター(26歳)を起用し、「トレンドと大人らしい美的意識を取り入れたオンオフ捉われない都会的ヘルシーなスタイルを提案する」という。主な商品と中心価格は、カットソーが6900円、ニットが8000円、パンツとスカートが1万2000円、ワンピースが1万5000円、コートが2万2000円。秋冬の販売は有楽町マルイや梅田エスト、池袋パルコなどでの期間限定ショップをメーンに、自社ECサイトで行う。新リアル店舗は、来春以降を予定している。

 崔萌芽・社長は、「トレンド力に強い浅里ディレクターを起用することで、今主流のシンプルさに大人っぽさを出す上品なディテールを加え、他ブランドと差をつけることができる。また、日本と中国、韓国を含む自社工場を使い、質にもこだわりながら、価格帯も他社ブランドよりも1ランク下げ提供することができることは強みだ。3年後には、5店舗のリアル店舗と卸販売含め売上高6億円を目標とする。また、中国進出も視野に、インバウンドやアウトバウンドを狙う銀座出店も計画中だ」と意気込む。なお同社は昨年、14年に民事再生法適用したオルケスの「リップサービス」を事業譲受している。

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