グッチ(GUCCI)は、イタリア・フィレンツェにある自社ミュージアム「グッチ ミュゼオ」で、元クリエイティブ・ディレクターであるトム・フォードの功績を称える展示室をオープンした。トムは、1990年にグッチに入り、94年にクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドを急成長させるも、2004年に退任。現クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは、02年にトムに才能を見出され、グッチのロンドンオフィスに入社したという経緯もあり、今回の展示をキュレーションしたという。
展示室はウィメンズとメンズのウエア、そしてアクセサリーの2つに分かれており、1990〜2000年代にトムが手掛けた作品がそれぞれ並び、かつての挑発的かつ官能的な独特な世界観を演出している。当時話題となった"Gucci GG G-string"の水着や手錠、犬の首輪などのアイテムもそろう。展示をキュレーションしたミケーレは、「グッチのブランドにセンシュアルな美意識を与え、自己表現できるようになったのはトム・フォードによるものだったことを見学者に思い出してもらいたい」とコメント。