ほぼすべてのルックに柄物を合わせ、ストリートにエッジを効かせた「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」。ショーの冒頭では、カセットテープやアンプなど、少しアナログな機械モチーフをのせたプリントを、フーデッドブルゾン、ショーツ、レギンス、シューズといったコーディネイトすべてに配した。カラーパレットはサックス、オレンジ、シルバー。時折、アフリカ民族を想起させる顔をコラージュしたプリントをのせた、武士の甲冑の草ずり(太もも部分を守る付属具)のようなラップスカートを差し込む。モデルの顔にも原住部族の独特なメイクを施し、トライバルで原始的な荒々しさをミックスした。
中盤からは、ボーダーをはじめとする直線的なパターンのバリエーションで、躍動的な視覚効果をプラス。V字にカラーブロッキングを走らせたショーツや、カラーコントラストを効かせた太いボーダーなどが中心だ。赤や黒といった濃色を用い、力強いタッチで描く。大きな星型やカラフルなアメリカの星条旗を胸元に配したスエットなど、過去に登場したモチーフもアレンジされた。腰に巻いたビスチェも、パターンの方向を計算された巻き方でワンポイントに。引き続き機械モチーフとボーダーを掛け合わせた柄のセットアップは、まるで近未来的な鎧のよう。モチーフのミックスで、ブランド流の近未来的戦士を力強く表現した。
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