ファッション

編集長コラム復活!【多事装論】ボヘミアンと中森明菜

 昨日はNYコレクションセミナーを終えて、メルセデス・ベンツ コレクションで開催される「メルセデス・ベンツ プレゼンツ デザイナー」として披露された「エ モモナキア」のプレゼンテーションへ。若手実力派として注目される城賀直人と玉置博人の二人によるブランド。意表を突くユニークなコンセプトで話題を呼ぶ「エ モモナキア」が今シーズン仕掛けたテーマは「中森明菜」。85年の「ソリチュード」のスローテンポなカバーからスタートし、往年のヒット曲とともに進行してフィナーレはデビュー曲「スローモーション」で締める楽曲構成。我々世代にはセンチメンタルな選曲だが、かつて松田聖子のメドレーでショーを行った荒川眞一郎のコレクションと比較して、「堕した陰性のアイドル」というパブリックイメージが強い中森明菜の本質には迫っていない。ヤンキー、堕ちた偶像、退廃的というイメージで捉えたであろうコレクション作品がステージに登場したが、明菜のスタイルが持っていた魅力の本質はボヘミアン・シックである。特に「ミ アモーレ」の衣装が内包していたボヘミアンの精神的解放感こそ、明菜が同世代のヤンキー女子たちに支持された理由だと私は考える。

■「WWDジャパン」編集長 山室一幸

ブログページ→http://www.wwdjapan.com/editorsview/yamamuro/

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。