ファッション

進化する「バーバリー プローサム」のトレンチコート、来春はレースで提案

 4日目を迎えたロンドン・ファッション・ウィーク。朝から雨(ときどきひょう)がパラパラと降る悪天候で、道路は大混雑状態だった。「バーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)」はライブ配信を行なう関係で、毎回オンタイムでショーがスタートするため、多くの人が公園内に建てた特設テントに急いで駆けつけた。真っ白な空間が広がる会場に入れば、ショー開始前からハッピーなムード満点。人気ボーイズバンドの「ワン・ダイレクション(One Direction)」のハリー・スタイルズや、モデルのアリゾナ・ミューズら、多くのバーバリー・ファンが見守る中、ショーはスタートした。

 イギリスのシンガーソングライター、ジョージ・エズラのまったりとした曲「ベンジャミン・ツワイン」をBGMに登場したのは、フレッシュなパステルカラーのファッションに身を包んだモデルたち。皆、上品でスマートな雰囲気を漂わせるが、どこか少しセンシュアル。クリストファー・ベイリー=クリエイティブ・ディレクターが今シーズン着目したのは、イギリスのミッドランドに位置するノッティンガムが生んだレースだ。ノッティンガムレースといえば、テーブルクロスやハンカチに使用されるような白いコットンレースを想起するが、ハイウエストのペンシルスカートやブラウス、ワンピース、そしてアイコニックなトレンチコートに落とし込まれたのはパステル調に染まったさまざまなパターンのレース。レースと同系色のアンダーウエアは、あえて透けさせていたが、官能的になりすぎていない点が魅力の一つ。さらに大きなリボンを配したバックコンシャスなカシミヤセーターや、首元までボタンアップしたシースルーブラウス、メンズでも披露した水玉模様のブラウスなど、レース地との相性が抜群なアイテムをコーディネートに入れ、フェミニンでモダンなウエアにまとめあげた。また、ショーのフィナーレで観客を驚かすのを得意とする「バーバリー プローサム」だが、今回は天井から香り付きの花弁がヒラヒラと降り出し、会場は一気に春めいた。

バーバリー プローサム 2014年春夏ロンドンコレクション 全ルック

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