「ファクトタム(FACTOTUM)」は18日夜、2014年春夏コレクションを都内で開催した。北欧フィンランドの自然や同国が生んだ著名建築家でデザイナーでもあったアルヴァ・アールトから影響を受けたクリエイション。デザイナー本人がフィンランドに赴き、アールトの足跡を追ったほか、フィンランドのアート大学で北欧デザインの根底を探った。1960年代後半のスポーツテイストやスクールウエアをベースに、ジェンダーフリーなクリエイションも特徴になっている。メンズでは、ストライプ柄のトップスにハーフパンツ&ハイソックスをスタイリング。一方のウィメンズでは、グレーのスウェットやモダンなミディ丈ドレスを並べた。
同ブランドの有働幸司デザイナーは「フィンランドで感じた"新しい波"。政治や経済で新しい時代を迎え、境をなくしたジェンダーフリーなど、現代に感じるモチーフを採用した」と語る。フィナーレに向かっては、着心地の良いドレスラインを披露。メンズでは、リラックス感のあるアンコンタイプのジャケットを提案している。国立代々木競技場第二体育館の横にある屋外スペースでショーを行なったが、クリーンな人工芝が敷いてある場所を選定したという。