頑張らない、でも洗練されている。それが今シーズンの「マックスマーラ(MAXMARA)」が目指す女性像だ。インスピレーションを受けた街は、ニューヨーク・ソーホー。ビルボードが輝く大通りのすぐ近くに、静かなギャラリーが並ぶ心地よい空間が開ける。そんな2面性を持つ街のエネルギーを服で表現している。
ボタンのない白いカシミアのエフォートレスなコートや、同じくボタンのないボックスシルエットの卵色のカシミアジャケット。中には見るからに肌触りの良さそうなシンプルなTシャツドレスをさらりと合わせる。
トーン・オン・トーンでまとめたセットアップや、スリムなジャンプスーツ、カーディガン感覚で羽織るボタンのないジャケットなど、いずれも無駄を省いたミニマムなフォルムでありながら、適度なゆるみもある。コンクリートの街並みを連想するベージュからグレーにかけてのカラーパレットもソーホーの街とリンクする。素材は、リネン、非常に軽いカシミヤ、クールウール、コットン、ラメ素材など。
後半は同じトーン・オン・トーンでも、ロイヤルグリーンのジャンプスーツや、鮮やかンオレンジのマスキュリンなテーラードジャケットとペンシルスカートのセットアップで、ニューヨークのエネルギッシュな一面を切り取る。デニムに用いた柄は、ミニマリズムな作風で知られる米国の画家ロバート・ライマンからインスパイアされたもの。
全体的に、頑張り過ぎないスタイルだが、足元はスティレットで背筋を張る。バッグは、アイコン「Jバッグ」の新型が登場した。
【マックスマーラ 2014年春夏ミラノコレクション 全ルック】