2014年春夏シーズンに、新クリエイティブ・ディレクターに就任したトラサルディ家の末娘、ガイア・トラサルディによる初のウィメンズコレクション。
会場は、芝生と大きな木々がある気持ちの良い場所。プロトンダ・デラ・ベザーナ。その建物の回廊をランウェイに選んだ。
ファーストルックは、タックパンツにクロップドジャケット、スネーク柄のスカーフを合わせたスタイル。その後も白を基調としたメンズライクなスタイルが続くが、クロップ丈にしたり、リラックスドレスと合わせたりと柔らかくリラックスした印象に仕上げている。どこか乾いた印象を受けるのは、ヌーディカラーやブラウンを差し、キーモチーフにスネークを選んだせいか。
インスピレーション源は、デヴィッド・リンチの映画。ロサンゼルスから、ジョシュア・ツリーまでのロードトリップがイメージだ。スタイルは、ジャケットやブルゾン、トレンチコートに、深いスリットが入ったロングタイトスカートや、ブルマー、ショートパンツを合わせ、マスキュリンとフェミニンがツイストするものに仕上げている。中盤は赤や水色で描き、終盤は黒で締めくくった。
ラグジュアリーなベーシックウエアの提案だが、ミドルゲージのクロップドニットや、ショートパンツにトランスペアレントなスカートを合わせるコーディネイトなど、随所にトレンドがちりばめている。
【トラサルディ 2014年春夏ミラノコレクション 全ルック】