ファッション

【パリコレ】「イッセイ ミヤケ」が素材と加工で描き出すさまざまな光

 「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は、宮前義之デザイナー就任後、ショー音楽を手掛けている「オープンリールアンサンブル(Open Reel Ensemble)」を今季も起用し、同グループのメンバーである和田永による生演奏をBGMにショーをスタート。並べられたブラウン管テレビに映し出されている棒状の光を音に変換し、打楽器を叩くかのように電子音で曲を奏でるパフォーマンスは、どこか未来的な雰囲気を漂わせる。

 今季のテーマは「Wearing Light(光を着る)」。序盤は白と黒をベースに、フィルムコーティングで光沢感を加えたレザーにライン状のパンチングを施し、夜空に輝く無数の星を表現。ハリのある素材で作られたコートやスカートは、やや構築的なフォルムを作る。また、ブランドのアイデンティティであるプリーツは、斜めに入れたり、不規則な幅でランダムに重ねることで進化させ、新たな可能性を見せた。

 中盤も引き続き、モノトーンをベースに、格子柄と素材のハイブリッドで白く輝く月を表したが、後半には一転して、鮮やかなスカイブルーやサンレッドが登場。柔らかいが弾力のある3Dメッシュ素材を用いたスポーティなジャケットやコートで、透き通るような陽の光を表現したほか、カラフルなドレスで光の重なりを、二重織りで透け感のある白をパステルカラーの上に重ねて雲間に見える光を描いた。また、終盤、複数のモデルが登場し、ランウェイをランダムに行ったり来たりする姿は、光の乱反射を模しているようだった。

イッセイ ミヤケ 2014年春夏パリコレクション 全ルック

2014年春夏パリコレクション 関連記事一覧

ISSEY MIYAKE x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。