「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」はコンクリートの壁に囲まれた広い会場で行なわれた。ギター音楽が流れる中で登場したのは、アームホールの前部分が空いた黒いジャケットにミニスカートのコーディネート。ウエストや肩周りを露出する肌みせトレンドを、クロップドトップスやオープンショルダーではなく、アームホールの開け方で表現するところが、同ブランドらしい見せ方と言える。定番の黒だけでなく、フューシャピンクやレモンイエロー、ライム、スカイブルーといったネオンカラーをレイヤードするスタイルも登場。さらに、袖、ベルト、インナーといった一部分だけにアクセントとして取り入れるコーディネイトも。スタイルではなくネオンカラーで、スポーツトレンドを表現しているようだ。素材については、チュールやオーガンジーのように軽やかなものが多いが、独自の分量感でエアリーな素材にも重厚感を与えている。ちょんまげのようなポニーテールとも相まって、強い女性のための鎧のようにも見えるコレクションだった。
【ヨウジヤマモト 2014年春夏パリコレクション 全ルック】