社団法人 三世代生活文化研究所は、祖父母、父母、孫の三世代の「繋がり」を表現するファッションショーイベント「スマイルプロジェクト(SMILE PROJECT)」を10月18日に明治神宮参集殿で開催した。
同プロジェクトは、山下昌子・理事長の孫が祖母に笑顔になってもらいたい思いから洋服を作ったことがきっかけとなり、2010年から京都を拠点に活動してきた。その後、総合的な生活文化が笑顔で満たされることを目的とした「繋ぐ」をコンセプトに、昨年9月に京都・平安神宮会館でファッションショーを開催し、今回初めて東京でイベントを開催した。
イベントは2部構成で、1部ではファッションデザイナーの森英恵、モデルの森泉によるシンポジウム「森英恵、その人生で見たものとは。」を行なった。2人でトークイベントに出るのは、意外にも今回が初めて。トークでは、森泉が「ハナエモリ(HANAE MORI)」のパリコレでショーに登場したエピソードや森英恵がデザイナーを目指した話など、森泉も「初めて聞く話もたくさんあった」というように、貴重なセッションとなった。
2部のファッションショーでは、コンセプトを体現するように、祖母役(グランマ)と孫役(ヤング)が2人同時に同じデザインの服を着て歩くユニークな演出が行なわれた。全29組の衣装をデザインしたのは「エモモナキア(et momonakia)」の玉置博人デザイナー。いずれも同じデザインでも丈やパターンなどの違いを作り、世代を超えて服を楽しめる"コミュニケーション"を表現した。