ファッション

【東コレ】「シアタープロダクツ」は、高原の別荘から広がるプライベートなウエア

 都内ホテルのスイートルームを貸し切り、プライベートな空間でコレクションを発表した「シアタープロダクツ」。テキスタイルコンバーターの瀧定大阪傘下となって初のショーは、開放的でリラックス感のあるアイテムを並べた。テーマは「CABIN(高原にある別荘)」。意外だったのは、ランジェリーにカーディガンを羽織ったスタイルをファーストルックに披露したこと。デザイナーの武内昭は「ランジェリーは室内着のシンボルとしてファーストルックに選んだ。今の時代は、(お金じゃなく)生活の豊かさが本当の贅沢、ということを伝えたかった」と語る。そのほかにも、シルクジャカードのドレスやドレス感のあるジョーゼット、室内着らしいリラックス感のある素材でブレザーやリボンドレスを作り込んだ。別荘から広がる世界観は、テニスラケットと百合、車、葡萄のカットワークレースでセットアップを制作するなど、高原の風景からも着想を得た。

 

 上質な素材使いとシンプルなカッティングは「大人の女性を想定したもので、若い人に憧れてもらえるようなブランドにしたい」と武内。大人の女性を狙ったアイテム構成を継続し、さらにアクセサリーの強化も図っている。もう一方のデザイナーである藤原美和は「小物使いでスタイルが完成するようにしている」。エナメル素材のショッピングバッグやカメリアのコサージュ、メタルチェーンのピアスなどを発表。アクセサリーの充実に加え、今後も瀧定大阪の素材調達背景を生かし、国内外のさまざまなテキスタイルを採用するという。

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百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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