鮮やかな色彩と奇妙なサボテン柄がドレス、カットソーに配置されている。メキシコ現代絵画を代表する画家、フリーダ・カーロの自画像に着想源を求め、2014年春夏シーズンは、カラフルな民族衣装や伝統的な刺繍使い、花柄を大胆にあしらったアイテムが充実している。メキシコの青い空をモチーフにしたシャツや真紅のドレープドレス、イエローのレースを軽いカットソーに叩きつけたディテールなど、情熱的な色彩モチーフも多い。フリーダは、その作品のほとんどを自画像制作に費やしたことから、骨格を意識したチュール系のスケルトン素材も採用した。テーマは"MILAGRO(スペイン語で奇跡)"。晩年は、健康状態が悪化した姿を表現するなど、率直な心情を描いていたフリーダ。首元に細かいフリル使いを採用したタータンチェックドレスやアシンメトリーに重ねたプリントスカートは、凛として強い。
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