伊勢丹新宿店本館3階ザ・ステージで、日本のモノ作りを紹介するイベント「ストア“ジャパン”」第二弾の「マンガ トレンチ」がスタートした。第一弾に引き続き小松精練のほか、雑誌「シュプール」、集英社の人気漫画とコラボレーション。「NARUTO-ナルト-」や「カッコカワイイ宣言!」、「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」といった計9作品のコマをコラージュしたテキスタイルを、「サイ」「ミュラー・オブ・ヨシオクボ」のトレンチの裏地に落とし込むという、ユニークな試みだ。
「漫画のプリントだけでなく、ディテールにも注目してもらいたい」と高石淳一・伊勢丹新宿店リ スタイル アシスタント・バイヤー。「テキスタイルやパターン、縫製など服作りの背景を伝えたかった」と続ける。会場では、クリエイターの服作りへのこだわりを伝えるべく、細部に渡るパターンのレイアウトをパネルで展示している。
「特に大変だったのは、裏地の柄合わせ。洋服には、立体的な体の構造に合わせて必ず生地に余裕を持たせる“遊び”の部分がある。パターンにこだわりを持つ2ブランドの複雑なパターンの中で、テキスタイルの柄合わせをするのはとても大変だった。あとは、漫画のファンの方々にいかに喜んでもらえるか。生地に落とし込むコマ選びも慎重に行なった」。トレンチコートは展示した後、抽選販売を行なう。価格は10万3000円〜14万5000円。