大阪文化服装学院スーパーデザイナー学科4年の大橋聖平(おおはししょうへい)は3月6日、ミラノで開催された国際毛皮連盟主催、「ヴォーグ・イタリア」(コンデナスト社)が協賛する国際コンペ「リミックス(REMIX)」で金賞を受賞した。「ヴォーグ・イタリア」のフランカ・ソッツァーニ編集長や「アキラーノ・リモンディ(AQUILANO・RIMONDI)」デザイナーのトマーゾ・アキラーノとロベルト・リモンディらが審査員を務め、約3ヵ月に及ぶ選考プロセスの後に、44名の世界各国の代表者の中から12人をファイナリストに選抜し、その12人から今回の金賞が選ばれた。
大橋は、オプアートにインスパイアされた、ミンクやフィンラクーン、やぎ革といった違うファーをうまく組み合わせ、素材のニュアンスを生かした3つのルックを最終選考で発表し、審査員を唸らせた。今回の受賞に伴い、彼は「アキラーノ・リモンディ」からインターシップのオファーが来ているが、今年からイタリアにあるフェラガモ系列のモード系専門学校ポリモーダへの留学を控えているため、受けるかどうかは検討中。
同連盟は2003年に、ファッショントレンドとしての毛皮への興味・関心を復活させ、現在そして未来のファーデザインのクリエイティビティを活性化していくことを目的に「リミックス」をスタートし、以来約500人を超えるデザイナーを支援してきた。過去の優勝者は、「H&M」や「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」、「アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)」や「ナイキ(NIKE)」などで活躍している。