「ディオール」のドキュメンタリー映画「ディオールと私(Dior and I)」が4月17日、ニューヨークのトライベッカ映画祭のオープニングナイトで初公開された。
同作品は2012-13年秋冬、「ディオール」の新アーティスティック・ディレクターに就任したラフ・シモンズのオートクチュール・コレクションの舞台裏に追ったドキュメンタリーだ。通常では公開されないメゾンの裏側やデザインハウス内部で行われる作業を映し出すことで、ラフがプレッシャーにさらされながらデビューコレクションを完成させるまでの8週間を映し出した。また、オートクチュールを支え、ラフのビジョンを形にする多くの職人やスタッフが、苦労をいとわず献身的に仕事に取り組む姿にオマージュを捧げる作品にもなっている。日本公開は未定。
同作品で単独の監督デビューを果たしたフレデリック・チェンは、2009年にヒットしたドキュメンタリー映画「ヴァレンティノ:ザ・ラスト・エンペラー(VALENTINO:THE LAST EMPEROR)」の共同プロデュースや、日本でも公開された「ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ(DIANA VREELAND: THE EYE HAS TO TRAVEL)」で共同監督などを務めた人物。チェンは、これまでも詩人のサラ・リッグスやファッションフォトグラファーのミカエル・ヤンソンなどさまざまな著名人と、作品を共同制作している。