ファッション

ティスケンス、「セオリー」を去る

 オリヴィエ・ティスケンスが、「セオリー(THEORY)」を去ることが明らかになった。ベルギー生まれのティスケンスは2010年、カプセル・コレクションの形で「ティスケンス セオリー(THEYSKENS' THEORY)」を発表。11-12年秋冬シーズンから、ニューヨーク・ファッション・ウィークでランウェイ形式で発表していた。しかし、今年2月には「ティスケンス セオリー」を止め、「セオリー」としてランウェイを開催していた。
 
 ティスケンスは2015年プレ・スプリング・コレクションを最後にブランドから離れる。今後は、別のデザイン・プロジェクトを手掛けるようだ。セオリーの最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ローゼンは、「オリヴィエの比類なき貢献に感謝している。次に何をしてくれるのか楽しみだ」とコメントした。 ティスケンスは、「素晴らしい機会に恵まれた。ローゼンCEOの知識には助けられた。この3年間は、関係を深めながらコレクションを手掛けることができた」と話した。
 
 「セオリー」よりラグジュアリーな生地を用いてきた「ティスケンス セオリー」は、既存顧客にはファッション性が高すぎるとの声もあった。また、ティスケンス自身に一度に何着もの洋服を販売するコンテンポラリー・ブランドでの経験が少なかったことから、生産面での苦労も多かったようだ。このため、「ティスケンス セオリー」は、「セオリー」の知名度を高めることには貢献したが、実際の売り上げは決して大きくなかったと言われている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。