今世界が最も注目する日本人モデル、松岡モナは、今年16歳になった。2014年春夏ミラノ・コレクションの「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」では、15歳にして、ファーストルックに起用された。フルタイムでの仕事が可能になる16歳になった直後の14-15年秋冬パリ・コレクションで8ブランドのショーに登場するなど活動の幅を広げている。9月にスタートする2015年春夏コレクションに向け、スタート台に立つ彼女に、海外デビューの感想や次なる目標を聞いた。
ーーモデルとしての転機はいつ?
13歳の時。2011年12月に、「プラダ(PRADA)」が東京で12年春夏のショーを行なった時、初めて海外ブランドのランウェイモデルに選ばれました。それまでは、東コレのショーで、経験を積んでいましたが、海外ブランドが披露する迫力のある演出やトップモデルとの共演は、ものすごく緊張して感動しました。そのショーを機に、『もっとランウェイを歩きたい、海外に行きたい』と思うようになりました。
ーー海外デビューを果たした「アンテプリマ」のショーはどうだった?
一番驚いたのは、規模の大きさや演出の迫力。ファーストに選ばれて、すごく緊張したけど、初めてのショーが日本のブランドで少し安心していました。ショーの後、16歳になる次のシーズンのために、海外でも事務所を見つけようと、モデル100人が並ぶ中、コンポジットなしでオーディションにも行きました。結果、各国の大型事務所と契約することができました。日本に戻ってからは、モード誌のファッション撮影や「ナイロン ジャパン」の連載など、幅広いオファーをいただき、大きな反響を感じました。
ーーキャスティング・ディレクターってどういう存在?どうアピールする?
やっぱり彼らに顔を覚えてもらい、気に入ってもらえたらいいですよね。モデルのオーディションは女優と違って、演技はしません。アピールすることはないですから、素のままを見てもらっています。
ーー松岡モナの強みは?
アイルランドの血筋もあって、日本人でもアメリカ人でもない、国籍を感じない顔。オーディションでは、「どこの国の子かわからない、独特の雰囲気だね」と言われました。
ーー印象に残っているショーは?
昔から憧れていた「シャネル(CHANEL)」。選ばれるかどうかの連絡はショーの前夜までわからなかったのですが、連絡があった時は、ものすごく嬉しかったです!フィッティング後、デザイナーのカール・ラガーフェルドがアクセサリーをスタイリングしてくれたのですが、すごく緊張したのを覚えています。ショッピングセンターが舞台のランウェイは、私たちモデルもすごく楽しかったです。
後編に続く。
【プロフィール】
■松岡モナ/モデル
1998年2月10日アメリカ・アリゾナ生まれ。日本に移住した10歳から、母の勧めでモデル業をスタート。「ニコ☆プチ」や「なかよし」などのティーン誌などで経験を積み、12歳で「装苑」の表紙に抜擢された。2013年9月にイマージュに移籍し、本格的に海外でのキャリアをスタート。