ファッション

「アレキサンダー・マックイーン」のサラ・バートンに聞く 青山旗艦店のこと、ブランドのこと、リーのこと

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN」は7月23日、6月8日にオープンした青山の旗艦店でお披露目パーティを開催した。これは、サラ・バートン=クリエイティブ・ディレクターの来日と合わせて開催したもの。松岡モナやKOuKAといった注目モデルやタオらが来場し、華を添えた。


 久しぶりになじみの街、東京を訪れたサラは、「東京は大好きな街。私にとってアメージングな場所なの」と興奮気味に語り始めた。サラは1995年、バスストップが「アレキサンダー・マックイーン」とビジネスパートナーになった際(97年春夏からはオンワードホールディングス傘下のジボコーと契約)、日本とのビジネスを担当していて度々来日していたという経緯がある。

 また来日に合わせ、東京の旗艦店では7月23〜27日までフラワーアーティストの柿崎順一の作品"AMARANTH『不凋花』"の展示を開催している。作品の印象についてサラは、「常緑樹と花を組みわせていることで、恒久的な、永遠に続く自然に美しさと、花の持つはかなさのハーモニーが表現されていてとてもすばらしく美しい作品。このショップは人間の手と機械など相反するものを組み合わせて見せる自然の持つ美しさが感じられ、私たちのコレクションの手法と重なります。また"母性"も表現されていますね。私自身も双子の娘の母だから(笑)」。

 「アレキサンダー・マックイーン」ブランドを3つの言葉で表現するなら?という質問に関しては「"勇気""情熱"そして内なる自信、みなぎっているパワーを示す"強さ"です」との答え。女性像については「特定のミューズはいないけれど、女性の強さやエモーションを持っている人。静寂さがある一方で、力強さも持っているような。常に女性が力を持って欲しい、強くなって欲しいと考えています。たとえば、歴史上の人物でいうとエリザベス1世のような」。自分のアイデンティティをどうブランドで発揮するかの問いには「20歳の頃からリー(アレキサンダー・マックイーン)と働いているから、彼は私の人生の一部なの。リーのDNAを私の一部と感じているし、彼のことを本当に天才だと尊敬していました。敬愛する人物でした。常にリーのDNAを考えながら、新しいものを作っていきたいと考えています。また、『マックイーン』ブランドは、私にとって常に"情熱"の対象であり、"仕事"だと感じたことはありません。常に"家族"や"私の人生"そのものなのです」。

【関連記事】

「アレキサンダー・マックイーン」国内初旗艦店がオープン 店内には日本人制作のアートも

「アレキサンダー・マックイーン」新広告のテーマはロマンティック&野性美

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。