繊維商社の帝人フロンティアは、マガジンハウスとライセンス契約を結び、2015年春夏から雑誌「ターザン(Tarzan)」ブランドのエクササイズウエアを製造・販売する。帝人フロンティアは国内外の大手スポーツウエアブランドや大手インナーウエアブランドへの高機能素材の供給やOEM(相手先ブランド生産)で培ってきた開発力を武器に、市場の拡大するエクササイズウエア市場に参入する。同プロジェクトを率いる横田隆生・繊維素材本部製品SCM部長は「当社の素材や製品の開発力を生かせる分野を探る中で、" ジムに行き、そのまま街で歩ける"というデザインと機能性を両立させた、日常着としても楽しめるエクササイズウエアのコンセプトに行き着いた。ライセンスを締結したのは『ターザン』と、当社の考えるブランドの世界観とが一致したから」と語る。
同社は国内外の大手スポーツウエアブランドに吸水速乾や抗菌、消臭、ストレッチ、UVカットなどの多彩な高機能テキスタイルを開発・供給しており、「ターザン」でも同社独自の機能素材を使い、素材から製品までを一貫生産する。アイテムは量販店やスポーツ専門店などにODM(企画からの一貫生産)供給する。
パーカやブルゾン、ストレッチパンツ、スポーツブラ、レギンスなど、アウターからインナーまでフルラインアップでの商品化を目指す。「6 月の展示会では、機能性の高さが評価された。小売店を通じ、消費者のニーズを汲み取りながら、商品やMDの完成度を高め、カテゴリーでの存在感をあげていきたい」という。3年後に小売りベースで10億円の売上高を計画する。