「ギャップ(GAP)」の2014年冬のホリデーコレクションは、秋に続き「ドレスノーマル」("普通"を着る)をコンセプトに掲げたキャンペーンを行う。アメリカでは11月のサンクスギビング(感謝祭)からクリスマスにかけて多くの人々にギフトを贈り合う習慣があることから、ホリデーコレクションは、グローブやニット帽、ベビー用ロンパースやおくるみなどギフトに適したアイテムがそろう。特にカラフルな色使いのクレイジーストライプのアイテムは、ニットだけでなく小物やカットソー、さらにはショッピングバッグにも使用される「ギャップ」として初めて、ペットウエアも用意した。
「ギャップ」のデザインを牽引するのは、12年10月にクリエイティブ・ディレクター兼執行副社長に就任したレベッカ・ベイだ。元「H&M」のアッパーライン「コス(COS)」の開発を担ってきた人物で、デンマーク出身のベイの見た「アメリカ」をデザインに反映させるとともに、ニュアンスカラーや優しい雰囲気のフェアアイル柄など、北欧風のエッセンスが加わっている。ウィメンズなどではオケージョンラインを強化し、カラーブロックのレトロワンピースや構築的なシルエットのデザインものなども増やしている。また、カシミア製品も増やしており、7色展開のセーターで1万6000〜1万7000円、カシミアボトムスで1万9900円などとなっている。メンズでは冬の防寒着として従来ダウンジャケットを中心に展開していたが、今季はウールとレザーの切り替えのスタジアムジャンパーやフランネルのブレザー、ミリタリーコートやピーコートなど非ダウンのバリエーションを拡充している。
さらに、「ギャップ」のスポーツライン「ギャップフィット(GAP FIT)」も拡充する。エクササイズラインでは、ヨガやフィットネス、軽いジョギングなどにも使える吸汗速乾素材や収納ポケットなどの機能性と、カフェなどにも立ち寄れるようなデザイン性を両立。また、ランニングウェアにも力を入れる。ランニング人口が増加していることや、2〜3月には東京マラソンなどランニングイベントが集中しており、トレーニングウエアとして、セットでそろえてもリーズナブルな「ギャップフィット」を訴求していくという。