ファッション・ディレクターの大住憲生とモデルのリヒトが大人の男性に向けたフレンチスタイルのメンズブランド「パルマンティエ」を立ち上げた。ピークドラペルの3パッチポケットジャケットや、1970年代のフレンチスタイルを彷彿とさせるラグランスリーブのステンカラーコートなど、フレンチ・シックなスタイルを提案する。価格帯はジャケットが6万円台から、シャツ・ボトムスが2万円台から。デビューコレクションの2014-15年秋冬は、エディフィスの首都圏店舗のみで販売する。
大住ディレクターは「ブランド名は、パリのメトロ3号線の駅名に由来する。18世紀、飢餓に襲われたフランスをジャガイモの普及で救った"ジャガイモ博士"の農学者アントワーヌ・オーギュスト・パルマンティエから付けた。パルマンティエ氏が、ジャガイモの白い花をブートニエール(ジャケットの襟に付いているフラワーホールに挿す花)としてルイ16世に献上したストーリーが面白いと思い、パリジャンらしいシャレっ気やユーモアを洋服で表現したいと思った」と説明。奇遇にもパルマンティエ駅は、リヒトがパリ・メンズ・コレクションのモデルとして活動していた15年前、滞在していたホテルがあった駅だった。「パリは思い出の地。かねてからお茶飲み友達だった大住さんのスーツに憧れていて、一緒にオシャレなスーツを作りたかった」とリヒト。
すべての商品には、ジャガイモの花を模したシルバーのブートニエールを付けた。「デザインをコンパクトにまとめながら、今っぽいニュアンスを少し足した。来季は全アイテムをリネンで作っても面白いね、と話しているところだ」と大住ディレクター。商品はエディフィス丸の内店をはじめとする首都圏13店舗で販売中だ。