旭化成せんいは10月8日、東京・神保町に裏地のショールーム「ベンベルグ裏地ミュージアム+」をオープンする。高級裏地用素材として知られる「ベンベルグ」は、同社が世界で唯一展開する繊維。高梨利雄・社長は、「"ミュージアム"という呼び方には歴史と機能への理解を、 "+"には未来を考えるという気持ちを込めた。今後の裏地開発のため、このショールームを起点にさまざまな立場の方々からの意見を取り入れたい。アパレルのデザイナーを始め、生地商、服飾系学生にもどんどんご活用いただきたい」という。ショールームには、最新の裏地生地や定番品など約2500点を常置。今後は1950年代以降のアーカイブスの展示も行う予定。
ショールームは予約制で、裏地の歴史や過去のアーカイブスの展示のほか、実際に「ベンベルグ」裏地を使った高級ブランドの服の試着コーナー、コミュニケーションスペースなどがある。ショールームのスペースは約100�u。
旭化成せんいは1931年に「ベンベルグ」の生産をスタート。裏地用には1950年から展開をスタート。山梨の富士吉田市のテキスタイルメーカーと先染め及びジャカードの裏地、北陸産地の企業と後染めや機能性裏地の開発・生産を行なっている。
■「ベンベルグ裏地ミュージアム+」
開館時間:10:00?17:00
住所:東京都千代田区神田小川町3?7?5 神保町PR?EX 8階
電話:03?3296?3805(事前予約が必要)
休館日:土・日・祝日及び会社休日
総生地点数:2500点
面積:100�u