ギャップ傘下の「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」(以下、「バナリパ」)は、4月に就任したマリッサ・ウェッブ=デザイン担当上級副社長兼クリエイティブ・ディレクターの下、ブランドイメージの刷新を図っている。マンネリ気味なオフィスカジュアルのイメージから脱却し、エッジの利いたモダンなトータルコーディネートを提案するため、アクセサリーにも注力したライフスタイルブランドを目指す。
マリッサはデザインからスタイリング、マーケティングに至るまでブランド全体を統括する。彼女による初のコレクションは、2015年春夏シーズンにスタートする。新生「バナリパ」について、マリッサは「より多くのカラーを取り入れながら、豊富なパターンでシルエットも刷新し、最先端のスタイルを打ち出す。アイテムをどうミックスするか、どのように着こなすかにフォーカスするため、トータルコーディネートの提案を強化。でも商品数をやみくもに増やすつもりはない。目的に合わせた買い物だけでなく、週末や休みの日に気軽に訪れてもらえると嬉しい」と話す。
2014年ホリデー・コレクションは、より高品質の素材を用い、これまでにない着心地を追及したという。また、ファスナーやレザーなどの装飾にもフォーカスし、ストレッチが利いたスキニ—パンツやレザーのキルティングコートなどがそろう。
マリッサは10年以上にわたり「J.クルー(J.CREW)」で経験を積み、11年に自身のブランドをスタートした実力派。就任と同時にギャップは、マリッサのブランドを手掛ける企業に出資し、話題を呼んだ。