ザ・ウールマーク・カンパニーのファッションコンテストであるインターナショナル・ウールマーク・プライズのメンズウエア部門最終選考会が9日、ロンドン・ファッション・ウィークで開催された。ファイナリストに残ったのは、日本の「シセ(SISE)」、オーストラリアの「ストラテアス・カルルッチ(STRATEAS CARLUCCI)」、アメリカの「パブリック・スクール(PUBLIC SCHOOL)」、デンマークの「アスガー・ユエル・ラーセン(ASGER JUEL LARSEN)」、UAEの「ザ・エンペラー1688(THE EMPEROR 1688)」の5ブランド。グランプリに選ばれたのは、「パブリック・スクール」だった。同ブランドは10万豪ドル(約960万円)の優勝賞金を獲得し、コレクションはザ・ウールマーク・カンパニーのリテールパートナーであるハーヴェイ・ニコルズやサックス・フィフス・アベニュー、伊勢丹新宿店といった世界の小売店で今秋に販売される。
受賞した「パブリック・スクール」は、ダオイー・チョウ(写真右から2番目)とマックスウェル・オズボーン(写真中央)が2008年にニューヨークで立ち上げたブランド。アートや音楽といったカルチャーをミックスしたストリートウエアを提案する。惜しくも落選した「シセ」の松井征心デザイナーは「最後まで公平に審査してもらえたコンテストだったので、結果に納得している。普段のコレクションでウールを使用することはあまりなく苦労も多かったが、勉強になることがたくさんあった」と手応えを語った。