イタリアの「チヴィディー二(CIVIDINI)」デザイナー、ピエロ・チヴィディーニが、2月28日にミラノでショー発表する2015-16年秋冬コレクションを携えて来日した。同ブランドを手掛ける三崎商事の展示会に合わせて年2回来日し、東京と大阪で一足早く新作をお披露目するのは、彼の年中行事になっている。チヴィディーニは「今シーズンは、私の原点であるニットにとりわけ力を入れた。ほとんどのアイテムにニット使いを取り入れた。ニットは私の初恋の素材だ」と話す。大きなニットの袖を付けたレザーのダウンコートやカシミヤのニットブルゾンなど高度なテクニックを駆使した高品質なコレクションだ。
ニットは、1983年のブランド設立当初から代表的アイテム。彼は、普段は物静かな性格だが、ニットの話を始めたら止まらない。14-15年秋冬にスタートした限定生産の手編みニットのパーソナルオーダー「ファット・ア・マーノ(FATTO A MANO)」も好評だ。18店舗展開する百貨店インショップのうち、主要売り場で受注し、ヴィチェンツァにある彼のラボラトリーで1着ずつ制作され、約1カ月半後、チヴィディーニの自筆サイン入りのラッピングで届けられる。