ソニーは3月7日、ランニング用のウエアラブル端末「スマートビートレーナー」を発売する。ヘッドホン型デバイスで、スマートフォンのアプリと連動し、ランニング時の心拍数や走行ルートを記録するほか、個人のレベル、性別、年齢、トレーニング頻度を入力することで、ダイエットや体力作り、レース参加など、目的に合わせたトレーニングメニューを選ぶことができる。また、心拍数、GPS機能、ジャイロ(角速度)、加速度、電子コンパス、気圧の6つのセンサーを備え、効率的な走り方を割り出す。
同端末の注目ポイントは、ランナーの心拍数に合わせて流れる音声ガイド。金哲彦ランニングアドバイザーによる音声アドバイス5種類のほか、「アシックス(ASICS)」が開発したウェブ及びスマートフォン用のトレーニングプログラム「マイ アシックス」のトレーニングメニューを用意する(内容は今春発表)。また、ソニーが培ってきたオーディオ技術を生かし、心拍数のスピードに合った音楽を流す。ランニング用の音楽30種類を備えるほか、パソコンから好みの曲を入れることができ、普段は従来のオーディオとしても利用することができる。オーディオは、防水性能を備え、雨の中でも使用できるほか、水で汗を洗い流すことも可能だ。
ソニーの広報担当は、「ランニング記録をつけ、音楽を楽しみながら走りたいユーザーはもちろん、個人の目的に応じたトレーニングメニューを提案できることと、心拍数に合った音楽で走れることが他社には無い強みだ」と話し、「ランニング市場は毎年伸び続けている。ランニング用のウエアラブル端末としてのポジションを確立すべく、今後さらに注力していきたい」と説明した。
価格は2万7000円前後を予定。カラーは白、黒、ピンク、ブルーの4色を販売する。