アッシュ・ペー・フランスが主催する合同展示会「ルームス(rooms)30」が2月17日から3日間、国立代々木競技場第一体育館で行われた。その一角に沖縄発のブランドを集積したエリアが登場。
中でも目を引いたのは、ラゲッジブランド「占領下の日本製(MADE IN OCCUPIED JAPAN)」だ。このブランド名は、太平洋戦争後、1947年からサンフランシスコ講和条約が発効された52年まで、日本からの輸出品に義務付けられた表記だという。商品は、沖縄の米軍基地周辺にある軍払い下げ品店(SURPLUS SHOP)で買い付けた米軍放出品のテント素材や装備品を再利用して制作した。同ブランドを手掛けるレキオの嘉数(かかず)義成・代表は、「私の周りには米軍関連品に嫌悪感を抱く人が多い。その米軍関連品を再使用して意義のある商品を作りたいと思って、昨年スタートした。このブランドを通して、平和のメッセージを伝えたい」と話した。商品価格は、ラージサイズのショルダーバッグ3万5000円、トートバッグ2万2000円など。同社がある宜野湾市に同ブランドの直営店がある。