有力ブランドの「ツモリ チサト」や「ズッカ」「メルシーボークー、」「ネ・ネット」などを販売するエイ・ネットは、ウィメンズブランド「MERREM(メレム)」の販売を2013年春夏シーズンからスタートする。有力デザイナーズブランドを数多く展開し、国内で台頭した企業だが、その潮目が変わっている。
近年は、駅ビルやファッションビル、ショッピングセンターなどの販路を開拓し、従来からの百貨店、専門店といった流通にプラスした新販路にアプローチをかけている。新たに開発した「メレム」は、20代後半〜30代前半女性をコアターゲットに、駅ビル・ファッションビルに出店するブランド。初年度は10億円(小売りベース)の売り上げを見込み、3年後には20億円規模に拡大するという。キャリア層を意識したデイリーウエアを基本に、繊細なレースの透かし編みワンピースやシフォン素材のブラウスなどを提案。クリエイションを前面に出す従来のブランドと違い、OLやキャリア層を意識した商品構成は、ターミナル系のファッションビルを想定したブランドであることがわかる。
同社の狙いはどこにあるのか、価格帯やクリエイションから探ってみる。