「ヴェルサーチ」がいよいよ本格的に日本市場に再参入する。まず、4月25日南青山(「ロベルト カヴァリ」跡)に「ヴェルサス ヴェルサーチ(以下、ヴェルサス)」旗艦店(2層300平方メートル)をオープン。さらに6月中旬までには「ヴェルサーチ ホーム」、今年中には「ヴェルサーチ」の旗艦店をそれぞれ銀座に出店する。
80年代に一世を風靡した「ヴェルサーチ」だったが、日本では2009年に直営店を閉め、事実上撤退。11年にヴェルサーチ ジャパン(齋藤博CEO)を設立して再上陸した。現在、阪急メンズ大阪と阪急メンズ東京、心斎橋大丸で販売。満を持して本格攻勢をかける。
「ヴェルサス」は12年にライセンス生産を休止し、自社での企画生産を開始。1月にアンソニー・バカレロをクリエイティブ・ディレクターに迎えて、新たなステップを踏んでいるところだ。青山店は、メンズ、ウィメンズのフルラインをそろえ、モニター3台を設置するなど、デジタルな仕掛けにも富む。
また、ヴェルサーチ ホーム銀座店は、2層194平方メートル。家具はもちろん、定番バッグのパラッツオバッグからインスピレーションを得たリビングやダイニング、ベッドルーム用品"ヴィア ゲス"コレクションなど、フルラインアップを揃える。
「ヴェルサーチ」の銀座旗艦店について詳細は明かさないが、ストアコンセプトはドナテラ・ヴェルサーチと建築家のジェイミー・フォバートが協業し、メンズ、ウィメンズのプレタポルテコレクションとアクセサリーをそろえる。