ファッション

“デニムの神様”の娘が、強力なパートナーを脇に固め新ブランドをスタート

 カジュアルウエア卸のヤマツゥが2015-16年秋冬から、デニム業界のパイオニアとして知られるデザイナー、アドリアーノ・ゴールドシュミットの娘、マルタ・ゴールドシュミットが手掛ける新デニムブランド「メイド ゴールド(MADE GOLD)」を導入する。アドリアーノは「ディーゼル(DIESEL)」や「リプレイ(REPLAY)」の草創期をプロデュースし、70歳を超えた現在でもデニム界に強い影響を与え続ける重鎮中の重鎮。娘であり「メイド ゴールド」のデザイナーであるマルタは28歳。これまでグラフィックデザインなどの活動が主で能力は未知数だが、強力なパートナーが脇を固める。マーケッターには「Jブランド(J BRAND)」や「シチズンズ オブ ヒューマニティ(CITIZENS OF HUMANITY)」を成功に導いたシェーン・マークランド、デニムはアドリアーノが中国のファブリックメーカーに赴き、ノウハウを注入し作り出した生地、生産は米ロサンゼルスのカイタックの工場が受け持つ。

 ヤマツゥの山本宏之・社長は「リテールに顔が効くシェーンと、アドリアーノが新たに生み出すファブリック、カイタックの生産背景が融合したデニムの"ドリームチーム"ブランドになる」と期待する。「メイド ゴールド」は15年春夏に立ち上がり、15-16年秋冬から本格的にスタート。アイテムはスキニータイプのデニムパンツをベースに、ダメージや龍の絵柄をジャカード織りで施したものなど約40〜50種類。ウィメンズのみで価格帯は2万5000〜3万5000円となる。「プレミアムデニムと比較すると少し高めだが、新たな市場を開拓するためにもよい指標となる」と山本社長。ターゲットは30〜40代で、販路はセレクトショップや百貨店を中心に拡大する予定だ。

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