グーグルとリーバイスは共同で、次世代のジーンズを開発した。これはグーグルが次世代技術を発表する開発者会議「Google I/O」で日本時間の5月30日午前1時に発表されたもので、日本の工場を使ってグーグルが開発した伝導性のある繊維を織り込むことで、デバイス操作ができるジャカードを作った。リーバイスのポール・デリンジャー=リーバイス・ブランドイノベーション部門副社長は、「服を単にデバイスとして用いるのではなく、服にプラットフォームとしての力を与えたのだ」と語った。16年秋にはマーケットに導入予定だという。アップルと並び、ウエアラブルデバイス革命の大本命企業であるグーグルが、最も汎用性のあるファッションアイテムであるジーンズと日本のテキスタイルを発表。ファッション×ITは新たなステージを迎えそうだ。
このテキスタイルは「プロジェクト ジャカード」と呼ばれ、グーグルの頭脳であり、最先端技術の研究開発チーム「Google's Advanced Technology and Products(ATAP)」が開発の指揮を取った。同日の発表では動画が中継され、日本でのテキスタイル開発は人工生命工学の研究者でアーティストの福原志保をリーダーに、技術的には「ビズビム」のテキスタイル開発を担っているテキスタイル企画会社アンファンテリブルの原田晶三・代表らが、実際に工場で糸やテキスタイルを作る様子が放映された。