英ラゲージブランド「グローブ・トロッター」は5日、今年創業460周年を迎えた京友禅の老舗、千總とのコラボレーションによる限定トランクを発表した。既存モデルをベースに、千總による生地で内装やディテールで仕上げた2シリーズを提案。8月1日に発売を予定する。
一つ目は、ブランドを代表する"サファリ"コレクションをベースにした"サファリ・ユウゼン"コレクション。アイボリーホワイトの外装には松菱柄をあしらい、内装には英国の国花であるイングリッシュローズと日本を象徴する菊を用いたオリジナルの柄を採用している。ラインアップは、9インチのミニユーティリティケース(10万円)、18インチと21インチのトロリーケース(それぞれ24万、26万円)、30インチのスーツケース(32万円)の全4型。ミニユーティリティケース以外には、着物用ガーメントケース、小物ケース、草履用バッグ、草履用クッションを付属する。ヴァルカナイズ・ロンドンとグローブ・トロッターの店舗で取り扱う。
もう一つは、特殊素材"ヴァルカン・ファイバー"を漆塗りで仕上げた外装が特徴の最上級コレクション"オリエント"をベースにした"チソウ・オリエント・ズイショウ"だ。内装には、特選着物を手掛ける千總の職人による手描き友禅の鶴を用いている。21インチ(200万円)と30インチ(230万円)の2サイズを用意し、ソウヤ タスと總屋で販売する。
今回のコラボアイテムについて、シャーロット・マクドネル「グローブ・トロッター」デザイナーは、「昨年来日した際に京都を訪れ、千總を紹介していただいた。膨大なアーカイブや実際に着物を作るところを拝見したが、職人が着物の柄を手描きで描く様子を見て、ハンドメードにこだわりを持つ『グローブ・トロッター』と通じる部分があると感じた。今回、この貴重なコラボに関わることができて嬉しい」とコメントした。