ファッション

「ディオール」がソウルにアジア最大級のショップオープン

 「ディオール(DIOR)」は6月20日、韓国・ソウルにアジア最大級のブティックをオープンした。江南区清潭洞に建つ新ブティックの外装はフランス人建築家、クリスチャン・ドゥ・ポルザンパルクがデザインし、内装はデザイナー、ピーター・マリノが手掛けた。ブティック外観は、パリのディオール本店のオートクチュールアトリエで使われる"トワル"(デザインを立体に起こすために使われる白いコットンの生地)に着想を得たという白く折り重なり流れるフォルムのデザインが特徴的だ。建物自体は「ディオール」のアイコンモチーフである格子模様、カナージュで装飾している。デザインから建造に至るまで4年を要したという。

 6階建てのブティックには、アクセサリー、ファインジュエリー、時計、ウィメンズ、シューズ、メンズ、VIPラウンジ、アートギャラリー、そしてピエール・エルメによるディオールカフェが入っている。ピーター・マリノはディオール本店の内装からインスピレーションを得てデザインし、世界で活躍するアーティストの作品を各階に飾った。

 店内を入ると、フランス人彫刻家クロード・ラランヌによる銀杏の葉と枝をモチーフにしたベンチがあり、その上に韓国人アーティストのリ・ブルによる作品が掛かっている。階下は「ディオール オム」がラインアップ。2階と3階のレディ・トゥ・ウエアとシューズサロンにはフランス人アーティストのエレーヌ・サン・ラジェールと、ヴェロニク・リヴェーマルによるインテリアがあり、シューズサロンにはアメリカ人アーティストのレイチェル・ホヴナニアによる作品、同フロアの天井は鏡で装飾されたロブ・ウィンの作品を飾っている。4階はVIPラウンジとギャラリー。オーストラリア人アーティストのルーカス・ザルマンによる6枚の絵と、カルメロ・テデンスキーニの彫刻がある。隣接するギャラリーにはネンド、カーティス・ジャー、ファン&パロマガリドによるインテリアを置いた。5階にはピエール・エルメのカフェがある。メゾンからインスパイアされたメニューには、マカロン、チョコレート、アイスクリームやケーキ、そして本店と同じドリンクを楽しむことができる。

 また今回のオープニングを記念し、ナンバリング"Limited Edition."と印した韓国限定コレクションも販売している。

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