広告代理店のティーナインが今夏、中国人女性を中心としたインバウンド向けの日本ファッション情報サイト「ジャパンファッション.cn」を立ち上げる。コンセプトは「ファッションを中心とした"日本買い物攻略"情報サイト」で、訪日前にファッション情報を提供し、来店・購買につなげたいファッション企業・ブランドに送客を行うというもの。Eコマース機能も持たせる。ターゲット層はファッションに関心の高い25〜35歳で、上海、北京、広州など一線都市在住の中間富裕層以上の女性。8月10日には中国版「ジャパンファッション.cn」をローンチ予定で、同タイミングで香港・台湾向けに「ジャパンファッション.net」をスタートする。中国語(簡体字)に加え、1年後には英文ページも導入する。コンテンツはブランドページ、商業施設ページ、トレンドページ、雑誌転載ページなどが中心で、ショップリストとマップとの連動が強みの一つになる。マッシュスタイルラボやアルページュ、ルミネ、プランタン銀座などが参加する予定だ。
今後は自分が行きたい店舗をリストアップし、マップ上で管理できる「マイページ機能」や、投稿コーナーを設けてSNS的要素などの機能を付加。バナー枠の販売、越境EC、さらには、来秋には東南アジアでの立ち上げも計画する。
ティーナインは2012年4月に100%子会社の上海提九広告有限公司(ティーナイン上海)を設立。日本のアパレルブランドの上海、北京、香港、台湾での店舗開発、プロモーション(メディアアプローチ)、会社設立(法務サポート)のコンサルティング業務を行ってきた。今回のサイトは日本と連携を取りながら、中国にサーバーを確保して運営するほか、ウェイボーやウィーチャットなど、現地SNSのインフルエンサーや現地メディアなどとも連携を図る。ローンチ1カ月の目標は1500万PV、500万UUで、初動から話題を呼ぶため、百度(パイドゥー)での広告を中心に初期投資もしっかりと行っていく考え。