「コスチューム ナショナル」青山店(東京都港区南青山5-4-30)は7月15日から10月12日まで、コンセプチュアルアートの先駆者である現代美術家のソル・ルウィットの個展「Lines and color」を開催する。同展では、ルウィットが生涯に渡り追求し続けたグリッドを用い、線と色によって構成される「Line and color」(1975)を展示する。
ソル・ルウィットはニューヨークでイラストを学んだ後、雑誌のレイアウトアシスタントの仕事などを経てMoMAの職員になる。1960年代に入ると、グリッドで構造化された大きな油絵作品の制作を始めた。やがてそれらは彼がストラクチャーと呼ぶ三次元的、空間規定的な形態へと発展していった。彼の作品を支える理論的な支柱と作品の持つ数学的原理との結びつきが示すように、ルウィットは作品の出来栄えよりも、そのアイデアに重きを置いていた。幾何学的な形状や線上のパターンをさまざまに配置し、グリッドによるマトリックスの生成をテーマとする作品を2007年に亡くなるまで50年に渡って制作した。