ギャップが今年1月にオープンしたヴァージン ホテルズ シカゴでルームサービス導入を試行運用した。ヴァージン ホテルズは「ギャップ」のアイテムを自由にスタイリングしてネット上で共有するファッション・コミュニティ・サイト「スタイルド・バイ(STYLD.BY)」の一部コンテンツを共同で手掛けている。また、「ギャップ」が同ホテルのバーラウンジ兼レストラン「ザ・コモンズ・クラブ」の男性従業員の制服になっているデニムジーンズを手掛けるなど、両社は以前からタッグを組んでいる。
ルームサービスは「ギャップ」のストアでの商品取り置きサービス「リザーブ・イン・ストア・プログラム」を通して提供する。ホテルでは宿泊客がヴァージン ホテルズのアプリ「ルーシー」あるいは公式サイトから「ギャップ」のサイトにアクセスでき、そこから商品を選ぶシステムになっている。その後ホテルのコンシェルジュが注文を受け取り、1時間以内に部屋のクローゼットに並べてくれる。商品を購入したくない場合はクローゼットにそのまま残しておくだけで返品してくれる。
トリシア・ニコルズ「ギャップ」マーケティング・シニア・ディレクターは「旅行は常に予想しない出来事が起きる。悪天候の準備をせずにシカゴに来たり、荷物をなくしたりするかもしれない。あるいは急遽ランニングしたいと思うかもしれない」と語り、そういった時に手軽にスポーツブラやランニングウエアを手に入れられるサービスだと説明する。