「チヴィディーニ(CIVIDINI)」は、2016年春夏ミラノ・コレクション期間中の9月24日18時、セレクトショップ「ラ テンダ(LA TENDA)」で、1950年代の伝統的な手編み機を使って、「チヴィディーニ」の代表作であるシームレスのニット制作を実演する。同イベントのために、昨年スタートした手編みニットのライン「ファット ア マーノ(FATTO A MANO)」のカプセルコレクションを限定販売、売り上げの一部を身体が不自由な子どもたちをケアする団体「ダイナモ キャンプ(DYNAMO CAMP)」に寄付する。
同ブランドを手掛ける三崎商事の展示会のために娘のアニータと来日したデザイナーのピエロ・チヴィディーニは、「開催中のミラノ万国博で"メード・イン・イタリー"が注目されている中、『チヴィディーニ』が得意とするニットの熟練した伝統の職人技を見てもらいたいと思った。1人の職人が1点を作り上げる『チヴィディーニ』のニットは、それぞれの仕上がりが微妙に違う。自動編み機によるものと違い、職人の個性と技能が1点1点に編み込まれ、何ともいえない味わいがある」と手編みニットの魅力を語る。ベネチア近郊にある「チヴィディーニ」のアトリエでは、現在6人の職人が働いているという。「古いものはクールじゃないと敬遠されがちだが、伝統の技や職人的仕事にあこがれて入社を希望する若者が多くなっている。今後も『チヴィディーニ』の本物志向を貫いていきたい」と話す。同イベントは、ピエロがキャスティングしたイタリアのイラストレーターによるショーウインドー制作やジャズライブも予定されている。
「チヴィディーニ」の手編みニットの価格は、9万円台から20万円台。現在、「チヴィディーニ」のショップは、伊勢丹新宿店、松屋銀座、阪急うめだ本店、��島屋大阪店など17店舗。