「ロエベ(LOEWE)」は7月18日、「ボウルズ プロジェクト」によるレザーボウルを発売する。これは、陶芸の手法をレザーに応用したもので、ジョナサン・アンダーソンの「『ロエベ』のレザー加工技術を"レザーではないもの"へと応用する」という斬新な発想から生まれた。
今回の特別なレザーボウルのシリーズは、「ルーシー・リー(20世紀における最も重要かつ革新的な陶芸家の一人)の作品を象徴するフォームと、熟練の皮革職人による最先端の技工が出合ったら?」という想像を元にスペイン南部のウブリケで活躍する職人の三代目であるホセ・ルイス・バサンとともに制作された。ウブリケは、スぺインが誇るレザーに関する高度なノウハウが集中していることで知られる街だ。
まるで陶器のように見えるボウルへのこだわりは、新しいフォームへの挑戦であり、レザーの新たなる可能性を探究したもの。すべてハンドメイドで、1点1点仕上がりが異なる。「これまでのレザーをより若々しくそしてモダンなものに」というジョナサンのリクエストから、よりナチュラルな仕上がりのナパが誕生した。0.9mmというごく薄い厚さがボウルの成形を可能にしている。
数ヵ月の研究の後、ジョナサンは最も柔軟性と可鍛性があり多彩なカラーバリエーションがそろうラムレザーを選んだという。今回の「ボウルズ プロジェクト」には、水に浸すことでレザーを硬くするという伝統的な技法に、現代的な応用が加えられて完成したという。
日本では 昨年7月にグランドオープンしたカサ ロエベ 表参道の一周年を祝い、限定販売する。5サイズを用意し、世界で150個(50種各3セット)を限定販売する。税抜価格はスモール(直径 12.3cm×高さ 11.5cm)が7万4000円、ミディアム(直径 19cm×高さ 13cm)が9万2000円、ラージ(直径 20.2cm×高さ 21.5cm)が11万5000円、XL(直径31.8cm×33.5cm)が22万7000円、XXL(直径52cm×38.5cm)が39万5000円。