ファッション

カタログ刷新、新生「ピーチ・ジョン」が始動

 ピーチ・ジョンが今年、創業25周年を迎える。年4回、約150万部を発行するカタログ「PJ」を再編成し、アウターラインを完全リニューアルした。 まず、カタログを年齢・ライフステージで分け、既存のインナー・アウターの「PJ」、コスメの「GJ」の 2誌体制から、4誌体制に変更した。23〜32歳をターゲットに従来のコンセプト「元気、ハッピー、セクシー」を踏襲する「ピーチ・ジョン」(2月20日発行)、33歳以上の大人の女性に向けた「サロン」(2月20日発行)、16〜22歳の学生向けで手頃な商材を揃える「ガール !」(4月10日発行)に「ビューティ」を加えた 4誌で、細分化するニーズに対応していく。表紙モデルは、「ピーチ・ジョン」は AKB48小嶋陽菜、「サロン」は外国人モデル、「ガール !」は「ブレンダ」の専属モデル井出レイコと「ジェリー」の専属モデル山本優希を起用。各ターゲット層に向け、明確な打ち出しを行なう。野口美佳チーフ・マーチャンダイジング・オフィサー(CMO)は「カタログのセグメントは初の試み。トライ&エラーを繰り返しながら、方向を定めていきたい」と話す。 

 

? アウターラインの完全リニューアルに向けては、同社初のブランディング・ディレクターを採用した。「 ドスカ(DOSQA)」のデザイナーであり、今春スタートした新ブランド「ダニー&アン」(関連記事P.13参照)のデザイナーを務める三浦大地が指揮を執る。新たに 5ブランドを立ち上げ、商品の充実を図る。ベーシックラインの「ピーチ・ジョン ベーシック」、旅がテーマの「ボーディング・ゲート」、旬のトレンドを取り入れた「タウン」、コラボレーションラインの「ラブ バイ」、遊び心溢れる「ミシェル&ダニエル」が加わった。「ブランドの棲み分けが混乱していたため、1年かけて整理した。一番力を入れたのが『ピーチ・ジョン ベーシック』。日本人女性の体型に合ったベーシックな商品を手頃な価格で提案していきたい。アウターの売り上げは全体の約3割。低迷が続いていたが、完全リニューアルを機に持ち直させたい」と野口 CMO。一方、三浦ブランディング・ディレクターは、「各ブランドのコンセプトを際立たせることで商品の差別化を図った。遊び心やストーリー性を持たせることを意識した。ランジェリーとの連携を強化し、コーディネイト提案もしていきたい」と話す。アウターラインはカタログと一部店舗で販売中だ。春物が立ち上がった 2月20日からの約1ヵ月間で、前年同期比150%をマーク。好調に推移している。

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