パルコは8月3日、アパレルウェブ(東京・中央区、千金楽健司・社長、資本金3億9000万円)と資本・業務提携した。第三者割当増資の引き受け、アパレルウェブに約4億円を出資し、持分法適用会社とする。両社の強みや培ってきた資源を相互に活用することで「オムニチャネル化への対応促進」「インバウンド対応強化」「海外進出支援」の強化を図る。その他の分野についても業務を連動させ、国内外における小売専門店・商業運営事業者の成長と事業拡大を目指す。パルコの出資により両社業務の実効性が高まり、アパレルウェブは成長戦略へ向けた資金調達ができることから、双方の企業価値向上も見込んでいるという。
主な目的は4つで、一つは、パルコに出店する専門店テナント向けウェブサービスの拡充、二つ目は、アパレルウェブが持つオムニチャネルと、パルコの店舗事業で獲得したICT(情報通信技術)活用で、パルコ・シティが持つウェブコンサルティングのノウハウを掛け合わせ、専門店や外部の商業施設向けに営業展開を行う。
三つ目は、専門店テナントの海外進出の支援だ。アパレルウェブがシンガポールに持つセレクトショップ「ジェイランウェイ(JRunway)」や東南アジアを中心に出店を予定している期間限定ショップに、パルコ内のテナントのトライアル出店の機会を与え、海外向けECサイトのテナント出店も促進する。四つ目が、インバウンドの促進だ。「ジェイランウェイ」とパルコの共同企画、ASEAN圏内でのパルコおよび出店テナントの告知やPR連動を実施し、訪日外国人客に対しパルコの認知度向上と来店を促していく。