トム・ブラウンがデザインを手掛ける「ブラック フリース バイ ブルックス ブラザーズ(BLACK FLEECE BY BROOKS BROTHERS)」は2015年秋コレクションを最後に休止する。ブルックス ブラザーズは最終コレクションを販売後、最低1年間の休止期間を設けてからブランドを再開させるか決めるようだ。
同社によると元々3年間のプロジェクトとしてスタートした「ブラック フリース バイ ブルックス ブラザーズ」だったが、好調だったため契約を更新し続けてきたという。クラウディオ・デル・ヴェッキオ=ブルックス ブラザーズCEOは2007年にトム・ブラウンを起用し、同ブランドをスタートしたのは当初「話題作り」のためだったという。今回の決断について「われわれは『ブラック フリース』はさまざまな意味で成功したと思っている。トム・ブラウンとコラボし、8年かけてコレクションを成長させてきた。今回の決断に至ったのは、互いに他のプロジェクトに集中するためだ。彼は『ブルックス ブラザーズ』にとって良き友達であるとともに、ブランドの歴史に携わった人物だ」と語った。一方、トム・ブラウンはコメントを公表していない。業界筋によると、同ブランドは1000万ドル(約12億4000万円)規模にまで成長していたという。また、ニューヨークとサンフランシスコ、香港にそれぞれ路面店をオープンしたが、同店舗について今後どうするかは未定。
ブルックス ブラザーズは今後若年層向けの「レッド フリース(RED FLEECE)」や現在リニューアル中の「ブルックス ブラザーズ」のウィメンズラインに注力していくという。ウィメンズは同社の売り上げの20%を占めている状態だ。昨年6月にブルックス ブラザースはザック・ポーゼンを「ブルックス ブラザーズ」のウィメンズとアクセサリーのクリエイティブ・ディレクターに任命し、2016年春夏から彼が手掛けるコレクションがスタートする。